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後継者の使命
水戸市倫理法人会の会長になり、地区外で講和をすることが初めてという渡邉会長。少し緊張されているかな・・・神栖の笹本会長とは反対のタイプですが、熱い心を持っている。さてどんな講和がスタートするのだろう。
水戸市酒門町の肉屋の末っ子(姉二人)として生まれる。両親の中が悪く、小学生の頃、母に連れられて父と別居生活を始め、経済的な苦労はあったものの笑顔有る生活となった。高校に入り生活のためにアルバイトを始め、卒業後、日本料理店に就職した。その後、広島県福山市の日本料理店で修業を始めた。広島弁が分からず、言葉のコミュニケーションに苦労しながらだんだん馴染んでいった。仲居をしていた女性と9年のお付合いを経て結婚した。奥様の家族と触れ合い、理想の家族を目の当たりにし、自分も奥様の実家のような家族を作りたいと思った。 そんな時に母から家業を継がないかと連絡があった。20年会っていない父、父のせいで母が苦労したにもかかわらず、なぜこのような話が・・・⁈しかし母の願いであれば断れなかった。9年付き合っている彼女(現在の奥様)に話をし、ご両親にも許しを経て、茨城に帰ることになった。
茨城に戻り家業を継ぐにあたり、父との喧嘩が絶えず、父に対し怒りと憎しみでいっぱいになった。42歳で社長に就任したにもかかわらず、名だけの社長。仕事が辛くて苦しくて嫌になっていた。そんな時に倫理と出会い、45歳の時、後継者倫理塾へ入塾した。実践課題として、父に対し謝罪することは失敗に終わり、父へ感謝する100日実戦は10日で終了。感謝することがないか意識して父のいうことを聞くことに徹していると自分の変化が・・・。改めて父に挨拶をすると父から挨拶が返ってきた。握手すると握手してくれた。ハグするとそれを受け入れてくれた。父に受け入れる姿勢が見られた時、変化が起きた。家系図を作成した時、父の過去を知り、父を理解することができた。母の足洗の実践をしていると感謝の気持ちでいっぱいになった。実践していると命をつないでくれた感謝が芽生え、恨みなどの気持ちが消えていった。10年間の父との確執は経営難へ。塾での教えを活かし、3年前から朝礼や毎月感謝を伝える実践を行うことで従業員の気持ちにも変化が現れた。自分が変われば相手も変わる、世界が変わることを知った。人の話を聞かない、イライラすると物を壊す、自分に出来ないことを人に求める、人のせいにしてきた自分が、人の話を最後まで聴くようになった、我慢できるようになった、協力してくれるようになった、責任を自覚できるようになった、頭をさげていえるようになった、人間らしくなってきたと言われる自分に代わってきた。気づいたらすぐ実践が大事。今なら息子に事業を継がせたいと思っている。息子さんの気持ちは・・・。 渡邉さんの作るコロッケをぜひ味わってみたいと思う。
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