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母を受け入れ、自分が変わった 福田祥子
母を受け入れ、自分が変わった
〜小美玉市倫理法人会 会長 福田祥子さん モーニングセミナー講話より〜
2026年6月20日、神栖市倫理法人会のモーニングセミナーにて、小美玉市倫理法人会会長の福田祥子さんが「母を受け入れ、自分が変わった」と題して講話を行いました。ゴールデンレトリバー専門ブリーダーとして34年の歴史を歩んできた福田さんの人生は、母との葛藤と和解、そして自分自身の再生の物語でした。
ブリーダーとして、母として
福田さんは株式会社プレジールの代表取締役として、ゴールデンレトリバーの繁殖・子犬販売を手がけています。成犬22頭を抱え、子犬は年間100〜120頭。ウェブ集客を通じて一般のご家庭へ届けてきました。
家族は5人。52歳の福田さんと、16歳・13歳の息子さんが日本で暮らし、31歳の長男はアメリカで奥さんと生活しています。次男・三男は学校になじめなかった時期を経て、今は自然の中で過ごせるフリースクールに通っているそうです。
父の死と、母が背負ったもの
福田さんの父親は、運送業を創業して10年目、33歳という若さで交通事故により亡くなりました。31歳で未亡人となった母親は、さらに1億円の保険金をめぐる親族間の争いに巻き込まれます。
母親は幼い福田さんを連れて家を出る道を選び、移住先で家を建て、株式投資やアパート経営をしながら、女手ひとつで娘を育て上げました。こうした経験から、母親は「信じられるのは自分だけ」という信念を強く持つようになります。家の中は常に張り詰めた空気に包まれ、外部との接触も少ない環境の中で、飼っていた犬だけが幼い福田さんの心の支えだったといいます。
ブリーダーへの道、そして倫理との出会い
就職先が決まらないまま、母親から100万円を渡されて自立を促された福田さん。当時の交際相手と暮らし始め、飼っていた犬とともにブリーダーの道を歩み始めます。結婚と出産を経て小美玉市へ移りますが、仕事への不安からストレスを抱え、結婚9年目に離婚に至りました。
さらに、飼育していた14頭のうち12頭がブルセラ症に感染するという試練も訪れます。感染拡大を防ぐため、やむを得ず殺処分を決断せざるを得ませんでした。「この子たちの死を無駄にしない」——そう心に誓った福田さんは、その後、倫理法人会と出会います。職場環境の整え方や、支払いに対する姿勢など、多くの学びを実践に移していきました。やがて子犬の販売価格は5万円から25万円へ、売上は500万円から5000万円へと成長し、従業員も4人に増えていきます。
倫理指導で気づいた「責め心」
34歳で再婚し、次男・三男を授かった福田さんでしたが、8年後に再び離婚。母親には1000万円の借金が残りました。倫理から離れていた12年を経て、49歳のときに小美玉市倫理法人会へ再入会。専任幹事、そして会長へと役職を引き受けていきます。
会長になったある日、倫理指導で「あなたには責め心がある」と指摘され、母親に詫びるよう勧められました。長年の溝を前に福田さんは躊躇しますが、先輩の後押しを受け、便箋4枚に本音をつづります。そして母親の前で、その手紙を読み上げました。母親は涙を流し、福田さん自身も、母親を心から許すことができたといいます。
会長になって、変わったこと
会長を務める中で、小美玉市倫理法人会は今年4月、過去最高となる45社が参加し、年間目標も達成しました。福田さん自身の働き方も、社長として指示を出すスタイルから、従業員が自ら考えて動くスタイルへと変化。従業員が自分の意見を口にする場面も増えたといいます。
「人生に無駄なし。どんな時も打つ手は無限」——福田さんはこの言葉で講話を締めくくりました。母親との関係を見つめ直したことが、自身の生き方を、そしてブリーダーとしての歩みを大きく変えたのです。
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